電気工事士の試験の内容は大きく分けて2つあります。1つ目は筆記試験、2つ目は技能試験です。
第2種電気工事士の筆記試験の範囲は
1、電気に関する基礎理論
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@電流、電圧、電力及び電気抵抗 A導体及び絶縁体 B交流電気の基礎概念
C電気回路の計算
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2、配電理論及び配線設計
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@配電方式 A引込み線 B配線
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3、電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
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@電気機器及び配線器具の構造及び性能 A電気工事用の材料及び用途
B電気工事用の工具の用途
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4、電気工事の施工方法
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@配線工事の方法 A電気機器及び配線器具の設置工事の方法
Bコード及びキャプタイヤケーブルの取付方法 C接地工事の方法
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5、一般用電気工作物の検査方法
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@点検の方法 A導通試験の方法 B絶縁抵抗測定の方法
C接地抵抗測定の方法 D試験用器具の性能及び使用方法
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6、配線図
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@配線図の表示事項及び表示方法
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7、一般用電気工作物の保安に関する法令
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@電気工事士法、同法施行令、同法施行規則 A電気設備に関する技術基準を定める省令 B電気用品安全法、同法施行令、同法施行規則及び電気用品の技術上の基準を定める省令
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第2種電気工事士の技能試験の範囲は
@電線の接続 A配線工事 B電気機器及び配線器具の設置 C電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法 Dコード及びキャプタイヤケーブルの取付 E接地工事 F電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定 G一般用電気工作物の検査 H一般用電気工作物の故障箇所の修理
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となっていますが、低圧回路の主に電灯、コンセント、スイッチの配線接続になります。現在は事前に13問程度の候補問題の中から出題されますので試験当日までに複数回練習をして覚えましょう。
平成18年度から技能試験にあった材料等選別試験がなくなりました。純粋に、実技のみの技能試験になりました。しかし、その範囲の部分が筆記試験の内容に加わりましたので、過去問題等で勉強する時には注意が必要です。
第1種電気工事士の筆記試験の範囲は
1、電気に関する基礎理論
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@電流、電圧、電力及び電気抵抗 A導体及び絶縁体 B交流電気の基礎概念
C電気回路の計算
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2、配電理論及び配線設計
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@配電方式 A引込み線 B配線
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3、電気応用
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@照明、電熱及び電動機応用
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4、電気機器、蓄電池、配線器具、電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
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@電気機器、蓄電池及び配線器具の構造、性能及び用途 A電気工事用の材料の材質及び用途 B電気工事用の工具の用途 C受電設備の設計、維持及び運用
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5、電気工事の施工方法
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@配線工事の方法 A電気機器、蓄電池及び配線器具の設置工事の方法 Bコード及びキャプタイヤケーブルの取り付け方法 C接地工事の方法
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6、自家用電気工作物の検査方法
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@点検の方法 A導通試験の方法 B絶縁抵抗測定及び絶縁耐力試験の方法 C接地抵抗測定の方法 D継電器試験の方法 E温度上昇試験の方法 F試験用器具の性能及び使用方法
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7、配線図
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@配線図の表示事項及び表示方法
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8、発電設備、送電設備及び変電施設の基礎的な構造及び特性
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@受電施設、送電施設及び変電施設の種類、役割その他の基礎的な事項
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9、一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令
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@電気工事士法、同法施行令及び同法施行規則 A電気事業法、同法施行令、同法施行規則、電気設備に関する技術基準えお定める省令及び電気関係報告規則 B電気工事業の業務の適正化に関する法律、同法施行及び同法施行規則 C電気用品安全法、同法施行令、同法施行規則及び電気用品の技術上の基準を定める省令
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第1種電気工事士の技能試験の範囲は
@電線の接続 A配線工事 B電気機器、蓄電池及び配線器具の設置 C電気機器、蓄電池、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法 Dコード及びキャプタイヤケーブルの取付 E接地工事 F電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定 G自家用電気工作物の検査 H自家用電気工作物の操作及び故障箇所の修理
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となっていますが、2種の技能試験の範囲が基本でプラストランスの結線、動力回路、CT回路、制御回路が主です。2種に比べるとかなり難しそうな気もしますが、18年度から2種と同じく等価実技試験が筆記試験の範囲になり、また、候補問題も10問程公表されますのでしっかり練習して覚えれば大丈夫です。
技能試験は頭で理解するのも大切ですが作業が敏速に出来なければ時間内に完成させるのが困難になります。従って、何回も何回も電線の被覆剥きや輪っか作りや候補問題をこなしましょう。
1種、2種とも候補問題を丸暗記するのは良いのですが、細かな変更にも対応できる用になっておいてください。
例えば、19年度技能試験で本番はマグネットスイッチの入り切りでモーターを始動させる回路が出ましたが、私が見た2冊の参考書ではサーマルが出ていませんでした。
しかし、試験ではサーマルも接続させる回路になっていましたので、少し受験者は戸惑ったそうです。幸い制御回路が図面に出ていたので図面通りに接続していけば何も問題は無かったのですが・・・
あくまで参考書は参考なので実際はどんな問題になるか解らないのでそのつもりで練習してください。しかし、候補問題が出ているので、それが変更になるような回路は出題されませんし、複雑な回路は結線図が出ていることも多いので助かりますが・・・
いずれにせよ、試験会場で慌てることの無い様にしてくださいね。
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