ここでは、1種電気工事士試験に出題される事のある制御回路の内の基本の
自己保持回路を解説します。
まず、PB1を押すと、コイルに電圧がかかり電磁開閉器(MC)が動作してモーターが動きます。
通常、押しボタンスイッチは、安全の為手で押している時しか接点がつながりません。
従って、手を離すとコイルに通電されなくなりモーターは動かなくなります。
それでは、都合が悪いので自己保持回路の登場です。
自己保持回路とは、名前の如く自分(MC)で通電状態を保持する回路です。この自己とは、人の手によって入れられたPBではなく、PBによって動作させられた電磁開閉器(MC)の接点です。
自己保持回路が無いと、PB1を離すとモーターは止まってしまいますが、自己保持回路の場合PB1を押すとコイルに通電され、MCが働きます。その時に、PB1の横に並列で繋がっているMCの補助接点がくっつきます。
そうなると、PB1から手を離してもコイルに通電されっぱなしになり、モーターは動き続けます。
そして、モーターを止めたい時には、PB2を押すことによりコイルへの電気が遮断されMCの接点が離れ、モーターは停止します。
以上が制御回路の基本の自己保持回路です。
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